アルバム紹介&試聴


<井波陽子氏『約束』に寄せて>

 透き通るその声は、どこまでも伸びやかに突き抜けていく。
その手はグランドピアノの鍵盤の上を踊り滑らかに走り、
丁寧にアレンジされた音たちをダイナミックに奏でる。
そこに田中良太氏のパーカッションと藤木信希氏のコーラス が寄り添い絡まり、
更なる広がりと深みを加え素晴らしい音世界を作り上げている。

潔く力強い作品である。彼女の音楽は、どうしてこうも力強いのか…。
それは きっと、そこに在るものが彼女の「生きる喜び」そのものだからなのだと思う。
例えて言えば、その音楽は「雨」を歌いながらも
既に「雨のあがった後に光が射す」のを感じさせるということ。
仮に彼女が「淋しさ」を含んだ詞を歌ったとしても、その音楽が淋しさの中に沈んでしまうことはない。
後に残るのは力や光、希望・・。

彼女は苦境の時にも、やがてその向こうに訪れる「良い時」を描いて生きていられる人なのだと思う。
いや苦境の時そのものでさえ、どこか楽しんでいるのかもしれない。
それがそのまま溢れて音となり、放たれ伝わってゆく。
それはまさに陽の光のように、時には強く、
時にはやさしく穏やかに、時にはキラキラとしたエネルギー。

さぁどうぞ皆さまも陽光(陽子)エネルギーを浴びて音楽の旅を楽しんでください。
聞き終えたあとには清々しく解き放たれて、生きる喜びの中に浮かんでいることでしょう。
まさしく井波陽子の”約束”なのだから。

付け加えれば、音響的にも素晴らしく、ヘッドフォンなどで聞かれることもお薦めしたい。
更に大きく井波陽子氏の音世界に包まれることでしょう。

                  
                                                  竹内 仁美
「Cuore」1998-1999
  1. クオレのマーチ
  2. 旅上
  3. 丘の上の笛吹き男
  4. ゴンドラに乗って
  5. ゴンドラの唄
  6. カメラ
  7. 八雲
  8. 手紙
  9. 愛する全ての人たちに
  10. ひとり暮らし
  11. よろこびのうた
  12. おかえりなさい
「はつなつの」2000.5
  1. はつなつの
  2. 君に会いに
  3. さくら貝の歌
  4. かなりや
  5. 起きる時刻
  6. よろこびのうた
  7. 神様の十字路
  8. ダンス
  9. 陽はすでにガンジス川から
「約束」2010.5
  1. 空と恋と自転車
  2. 月の声
  3. ガーデン
  4. シェナンドー
  5. 花籠に月を入れて
  6. 何年も前のことだった
  7. 春はもうすぐ
  8. 夕映え
  9. 邂逅
  10. 約束
  11. 砂糖壺の魔法
以上の曲で、リンクが張ってある曲は試聴することができます。

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